玄関の鍵を開けて家に入ろうとした時、あるいは外出しようとした時にラッチが引っかかってドアがうまく動かないと、非常に焦るものです。修理業者を呼ぶ時間がない時や、夜間に発生したトラブルに対して自分でできる応急処置をご紹介します。まず最も手軽で効果的なのは、鉛筆の芯を利用する方法です。鉛筆の芯に含まれる黒鉛は非常に優れた潤滑剤になります。ラッチの三角形の部分や、その周囲の金属が擦れている部分に、Bや2Bといった濃い目の鉛筆の芯を直接塗り込んでみてください。これだけで金属の滑りが劇的に良くなり、引っかかりが解消されることが多々あります。次に試したいのは、ラッチの「遊び」を確認することです。ドアの側面にあるラッチを固定しているネジが緩んでいるだけというケースもあります。もしグラついているようなら、プラスドライバーでしっかりと締め直してください。また、ドア枠側にある受け金具の穴の中に砂や小石が詰まっていないかもチェックしましょう。ほんの小さな異物があるだけで、ラッチは奥まで入りきらずに引っかかってしまいます。掃除機や爪楊枝を使って、穴の中を綺麗にするだけでも状況が改善するはずです。もしドアが下がっていて当たっているようなら、ドアを少し持ち上げながら閉めてみてください。これでスムーズに閉まるなら、原因は丁番のズレにあると分かります。ここで注意してほしいのは、絶対に無理な力を加えないことです。ラッチをハンマーで叩いたり、バールでこじ開けようとしたりすると、内部の精密なバネが壊れてしまい、完全に開かなくなる恐れがあります。これらの処置はあくまで一時的なものですが、日常の困った状況を打破するためには非常に有効な手段となります。週末など時間が取れる時に、改めて専用の潤滑剤で手入れを行うことを忘れないでください。
玄関ドアのラッチが引っかかる時に試すべき応急処置